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病気のメカニズムと自然治癒力          目次に戻る

●ストレスと病気(ストレスで病気になるって本当?)

8/20にNHKで放送された「生活ホットモーニング」で、「ストレスと病気」についてというテーマでいろいろな話がされていましたがご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
放送の中で、体の中にある「免疫細胞」が風邪のウイルスやガン細胞をやっつける様子をCGを交えて分かりやすく説明していました。

ヒトの体にはケガや病気を自分で治す力が備わっています。この力のことを『自然治癒力』といいます。
『自然治癒力』の実動部隊が『免疫細胞』と呼ばれる細胞です。

人の体は60兆個くらいの細胞でできていますが、この中には2兆個くらいの『免疫細胞』があります。
現在、十数種類の『免疫細胞』が確認されていますが、代表的なものは次のものです。


  • マクロファージ (ウイルスや老廃物を食べる)

  • NK細胞 (ウイルスに感染した細胞を破壊する)

  • 樹状細胞 (ウイルスの情報をリンパ節に伝え、リンパ球に抗体を作らせる)

  • リンパ球 (抗体を持ち、ウイルスやガン細胞を破壊する)

同じ人でも『免疫細胞』の数や活性(つまり『免疫力』)は日々変化します。
ストレスがかかると『免疫細胞』の数が減り、活性も落ちます。
その仕組みは次のとおりです。

ストレスとは言い換えると不快感のことですが、それを感じるのは脳の中にある『扁桃体』という器官です。
ストレスを感じるとその情報は、

扁桃体』→『視床下部』→『下垂体』→『副腎』→『リンパ節

と伝わって、リンパ球が減少して活性も落ちます。

こうやってストレスがかかり続ける(ストレスが溜まる)と『免疫力』が低下するわけです。そして、そういう時が病気にかかりやすい時といえます。



●風邪をひくってどういうこと?

風邪のウイルスが体内に入ってきても、風邪にかかる人とかからない人がいます。
風邪にかかるってどういうことなのでしょうね?

ヒトの体内では日夜『免疫細胞』と敵(風邪のウイルスなど)との戦いが行われています。
敵の力が弱いとき(言い換えれば『免疫力』が強いとき)には、あっさりと戦いが終わり体には何の症状も出ませんが、敵の力が強いときは激しい交戦状態となります。
激しい交戦状態の時、体には色々な症状(発熱や痛みなど)が出ますが、この時に「病気にかかった」と自覚するわけです。

風邪にかからない人っていうのは、ウイルスに感染しない人ではなくて、感染しても気づかない人ってことでしょう。
昔から「バカは風邪をひかない」と言いますが、バカというのは頭が悪い人という意味ではなくて、この場合はストレスを溜めない人のことではないでしょうか?
本当は「バカは風邪に気づかない」とか「バカは免疫力が強い」とか言った方が適切なのかも知れませんね。



●ガンになるのはなぜ?

人間の体は60兆個くらいの細胞でできていて、体内では毎日100万個くらいの『ガン細胞』が生まれています。『ガン細胞』というのはウイルスみたいに外からやってくるのではありません。
ヒトの体内では新陳代謝に伴って日夜たくさんの細胞が生成されていますが、『ガン細胞』はその時に発生する欠陥細胞で、言ってみれば工場で製品を大量生産するときに発生する不良品みたいなものです。

100万個というと集めるとゴマ粒1個分くらいの大きさになります。
『免疫細胞』は日夜次々と発生している『ガン細胞』と戦って、これを死滅させているのですが、『免疫細胞』のパワー即ち『免疫力』が落ちている時には全部を死滅させることができません。
生き残った『ガン細胞』は自己増殖してどんどん大きくなっていきます。そしてある程度の大きさになって発見され、ガンの宣告を受けることになるのです。
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